9月26日：ファーストショウの日

いよいよGryphons 2020「Miss Saigon〜その手，離れても〜」ファーストショウの日を迎えました。
舞台は塔南高校第１回学校説明会，吹奏楽部の部活見学会の一環として，Gryphonsのショウを披露する形です。例年とは大きく異なる形ですが，現役吹奏楽部員の文化祭秋プロショウも映像参加形式（しかもポロシャツ着用）でした。今日が初めて人前での演奏演技，しかも新ユニフォームをリアルで披露する初めての機会です。

『自分にとっては，高校生になってから初めて演奏を見たり聞いたりしてもらえて，すごく緊張したけど，その中で演奏できたのがよかったです。でも，まだまだ100％を出し切れていないので，府大会や次の学校説明会で出し切れるように練習を積み重ねていきたいです』

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例年，学校説明会でGryphonsショウをご披露する時は，野球部練習の昼休みをその時間帯に合わせていただいています。今季は説明会当日に野球部が練習試合で校外へ遠征しているため，グラウンドをリハーサルから使わせていただくことが出来ました。

土の上での演技という条件から，カラーガードは衣装が汚れてしまわないように略式のものへ変更し，振付も床面に身体が触れる部分は立ち姿のままで踊るように変更します。
土にめり込んでキャスターが転がらないフェンスも残念ながら封印ですね。

そしてついにファーストショウ本番。
部活見学を申し込んでいただいた中学３年生と保護者が観客です。
グラウンドの同じ平面でショウを観ても全体像が分かりにくいので，３密を避けて校舎２・３Fの教室のいくつかに分かれて入室，教室の窓からグラウンドでのショウを楽しんでいただきました。

この後，旧体育館に場所を移して現役吹奏楽部員の秋プロショウをご披露する予定になっています。
グラウンドからのメンバー移動＆Pit.楽器移動のための待ち時間をいくつかの教室に分かれて待機していただいていることを活用して，吹奏楽部員が過去の大会演技映像を使いながらGryphonsの説明と紹介を行いました。

部員による教室での説明の後，旧体育館まで誘導して移動していただきます。
旧体育館では現役高校生吹奏楽部員が平日に練習してきた「秋プログラム」こと通称「秋プロ」をリアルで初披露しました。
例年であれば９月上旬の文化祭で「秋プロ」ファーストショウ（完成）を迎えることになります。
しかし，緊急事態宣言に対応しての臨時休校，吹奏楽部としての活動開始が６月にズレ込み，秋プロもこの日の時点で通せるのは全３曲中の２曲目まで。
それでも練習時間が大幅に少ない中，高校生たちが今日のためにショウ作りに努力してきた成果はご披露できたかなと思います。

『今日は今シーズン初めての人前でのショウで，緊張もしたし，自分の実力を100％出し切ることができず，とても悔しかった。もっと自分が楽しいと思える演奏，見てくれている人が楽しめる演奏が出来るように，つねに本番を意識して100％を出せるように，次の本番の練習をしたい』

9月21日ｰ22日：シェイコｰ付ランスルーの日

９月４連休後半の21日・22日に体育館を確保することができました。
コロナ禍で各種イベントが軒並み中止となり，Gryphons 2020「Miss Saigon〜その手，離れても〜」ファーストショウは，9月26日(土)に開催される塔南高校学校説明会となります。
ファーストショウ直前に2日連続で体育館が取れたことは，ただでさえ練習にかける時間が少ない今季では大変ありがたいことです。

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ファーストショウ直前の練習，ということもあってPit.セクションも体育館練習に参加。
この体育館は，スペース的には若干？苦しい設置面積となりますが，やはりPit.的にもHornLine＆Batteryとともに演奏する機会そのものが今季は超貴重になっているので，心ないか表情も明るいように見えますね。

Gry 2020「Miss Saigon〜その手，離れても〜」の始まりは「The Wedding Ceremony」です。
ミュージカルの中では，クラブの同僚たちに囲まれてキムとクリスがささやかな結婚式を挙げるシーンです。オリエンタル風なメロディをPiccolo Hana先輩が奏で，Clarinet Chinami先輩がグリッサンド奏法を活かして絡んでいきます。
バックで寝転んでいる人たちはフィールドに☆（ベトナム国旗）を描いています。
フィールドの反対側では，カラーガードのキム・チームが結婚式の様子を表現しています。

「The Wedding Ceremony」に続く「Overture」「What's This I Find」では，迷彩服のクリス・チームとアオザイのキム・チームが絡み合って演技していきます。手具もライフルとトールフラッグ，あるいは同じトールフラッグでも色違いと，服装とともに常に対比的に見えるように演出されています。

ショウの題材に「Miss Saigon」を取り上げた場合，よく使われるプロップが「フェンス」です。ミュージカル前半のクライマックスの一つ，サイゴン陥落の日にアメリカ軍基地からヘリコプターで飛び立つクリスと，基地に入れず取り残されるキムを分かつのが，基地を取り巻くフェンス。
「Miss Saigon」を取り上げてきた様々な団体でも，ほぼ使われている定番アイテムです。
もちろんGryphonsでも，試作＆設計の中心となって活躍したSub.DM・Yousukeくんの手によってステキなフェンスがフィールドに用意されました。
軽量な金属製パイプと頑丈な（本来コンクリートに敷き込む用の鉄筋製）網で出来ており，キャスターの着いている脚部分を折り畳めば輸送も簡単，という優れものです！

練習の締めくくりとして今季２回目のランスルー。9月26日(土)塔南高校学校説明会でのファーストショウ本番を想定して，シェイコｰ付ランスルー。本番と同じ視界を体験して，対応に慣れる目的があります。
※フェンスの使い方その１
M5後半のアップテンポ部分，まず中央でフェンスに遮られるクリスとキム。

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翌22日は京田辺市で体育館が確保できました。観客席も備える立派な体育館です。
この体育館は2017シーズンに何度か使わせていただいています。
それ以来になりますので，けっこう久しぶりですね。

３年ぶり？にお世話になる体育館ですが，アリーナの床面積も十分で余裕があり，観客席からのチェックもしやすいですね。動線が短くて段差が少ないので，搬出入の便もなかなか良いと思います。
音の響き方的にはやや微妙ですが，Gryが練習で使わせていただいている数々の体育館の中でも使い勝手的には良い方ではないでしょうか。
それにしても，ここの床面の色合いだけは，本当に独特です(^_^;)

Ｍ４「The Fall of Saigon」は速いテンポと激しいリズムが特徴。今季はここでBatteryが大活躍する演出になっています。左右に分かれたBatteryが，スネアドラム.Solo・テナードラムSoloを交えながらキム・チームとクリス・チームに囲まれて激しいビートを叩き出します。

※フェンスの使い方その２
M５後半アップテンポ部分，フェンスの中から外に向かってフラッグがトスされ，フェンスに囲まれたキムをクリスがリフト。
※フェンスの使い方その３
ショウのラストシーンではクリスがフェンスのこちら側，キムがバンドと共に赤い旗が埋め尽くすフェンスの向こう側に引き裂かれるシーンを表現。

２日目の締めくくりもシェイコｰ付ランスルー。
9月26日(土)塔南高校第１回説明会でのファーストショウに向けて，２日間で良い練習が出来たと思います。ファーストショウは塔南高校グラウンドなので，環境的にカラーガード衣装やフェンスの運用に制限はかかってしまいますが，人前で初めてショウを披露することがようやく出来る日です。

マーチングを練習して，見てもらって，楽しんでもらえて，拍手をいただけること。
それがとても幸せなことだと気づかされる今シーズンです。